ある金融機関の高層階。
下に無数に広がる灰色の建物を見下ろしながら
重役は言った
「見てごらん、あのほとんどは私達のものだよ。
住んでいる人達は、自分のものだと思っているようだけどね。」
ほとんどの人にとって
一生に一度の買い物とも言われる不動産
「売り手、買い手との間の、圧倒的な情報格差」
「難解な契約書類や手続き」
「建物の価値は20年で消失」、
このような不条理を知ってか知らずか、
昔だったら一軒建っていた面積の土地に
無理矢理二軒建てたような家、
それも見るからに安っぽい素材が使われている家に、
何十年ローンを組んで購入する。
その本当の所有者は誰なのか。
だれを儲けさせているのか。
ヨーロッパでの長期生活中には、
家の売買も経験した。
古い家を購入し、自分でリノベーションしたせいもあるが、
売却時には資産価値は25%上がっていた。
ヨーロッパ滞在中は、
街を散歩するのがとても楽しかった。
いままで通ったことのない道を通れば、
かならず素敵な家が見つかるからだ。
日本に戻ってから、
しばらく同じように期待し街歩きをしていたが、
ついにその習慣もなくなってしまった。
素敵な家に会える確率がほぼゼロだからだ。
この家は本当に4980万円の価値があるのか
日本の家は、新築を購入し、契約した「その瞬間」
「中古」
になり、20%ほど価値が下がると言われている。
こうした漫然とした不満が心の底にあったせいなのか、
先日不動産屋との契約更新時に
ちょっとしたトラブルになってしまった。
相手が契約内容を家族で伝言し、
それを契約書類に記載していなかったのだ。
問い合わせたところ、「説明したでしょ」
と取り付く島もない。
誰もが知っている都心にある一流商社系列の不動産屋なのだが、
ものすごく高飛車で非常に気分の悪い思いをした。
日本は大好きだが、
日本の不動産事情は、改善の余地がありすぎる。
Yahooや他のIT企業から情報公開を進めている話も伝わってきている。
現在対策検討中。
参考
ドイツ Vaubanの街では
住民は車を家に停めるのではなく、
集合駐車場に停めます。
そのため街の中に車が走ることはなく、
子どもたちが安全に遊ぶことができます。
駐車場から自宅までは歩いたり自転車に乗るため、
健康にも良いとのこと
オランダには都市計画がしっかりした街が
たくさんあります。